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【2022年6月度 アルバイト平均時給動向レポート】
全国平均は1,211円 前年比38円アップ

アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」を運営するディップ株式会社調べによる2022年6月度の平均時給調査を中心に、アルバイト・パートの時給相場動向をレポートいたします。人材確保のためのご参考情報としてお役立てください。

関東エリアの平均時給は過去最高の1,256円

ディップ株式会社のバイトル「2022年6月度 アルバイト平均時給調査」によると6月のアルバイト・パートの平均時給は1,211円(前月比11円減、前年比38円増)となりました。

エリア別で見ると、関東エリアの平均時給は1,256円(前月比4円増、前年比40円増)、東海エリアの平均時給は1,172円(前月比14円増、前年比44円増)、関西エリアの平均時給は1,216円(前月比17円増、前年比47円増)、九州エリアの平均時給は1,144円(前月25円増、前年比128円増)となりました。

また、大職種分類では飲食の職業で過去最高を更新、1,054円(前月比11円増、前年比49円増)となりました。そのほか前年比プラスとなった大職種は、建設の職業(151円増)、運搬・清掃・包装等の職業(109円増)、事務的職業(48円増)、販売の職業(33円増)、専門的職業(25円増)、サービスの職業(15円増)でした。

なお、6月の派遣スタッフの平均募集時給に関しては三大都市圏(首都圏・東海・関西)の平均時給が1,594円(前年同月1,581円、前月1,561円)となり、過去最高額を更新しました。そのうちプラスとなっているのは関東(前月比36円増)と関西(前月比27円増)で、東海エリアの平均時給は前月比19円のマイナスとなっています。
(株式会社リクルート　ジョブズリサーチセンター調べ)

有効求人倍率のプラス傾向は継続中

7月1日に発表された5月分の有効求人倍率は1.24倍で、前月に引き続き0.01ポイントの上昇となっています。新規求人倍率(季節調整値)は2.27倍で、前月に比べて0.08ポイントの上昇。

とくに新規求人の増加傾向が目立つのは宿泊業、飲食サービス業(54.3%増)、製造業(23.9％)、学術研究、専門・技術サービス業(18.4%)、サービス業(他に分類されないもの)(18.4%)となりました。

またパート・アルバイトに関してもバイトルにおける求人件数は約271,000件で、前年同月比で約1.6倍となっています。

感染再拡大で観光関連の人材ニーズは不透明感も

今夏に向けて求人ニーズは飲食・販売・サービスの職種で増加傾向が見られていましたが、首都圏を中心とした新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、観光需要喚起策である「全国旅行支援」が見送られるなど、不透明な要素も出てきています。

一方で、7月下旬には地域別最低賃金の引き上げ額目安が厚生労働省の中央最低賃金審議会答申にて発表されます。これを受けて夏〜秋の間は、10月の改定に向けて段階的な賃金上昇が見込まれます。